ディベートと理論
観自在ディベートとは
・最短で最善な解を出せるようにするための技術
・論理的思考の最上級の技術
・意見と人格を分離した、多面的思考を身に着ける技術
・感情移入なく物事の判断ができる
・悟りへの第一歩
ディベート構成
・自分の意見ではなく、立場で話をする
・必要なことだけを淡々と述べていく
・テーマを肯定側と否定側に分かれ、最短最善の解を競いジャッジする
立論=テーマの賛成・反対をするためのプレゼンテーション
質疑=相手の立論の不明点を確認する
反駁=自分の立論が優れていることのアピール
それぞれの立場
肯定側:「メリットがあるからテーマを実行しましょう」
否定側:「デメリットがあるからテーマを実行するのはやめましょう。」
ジャッジ:「判定理由は全て伝えます。一番根拠のない理由は述べられない立場」
ディベートの勝敗はメリット・デメリットの比較になる
事実的な視点・・・どれくらいの確率で、どれくらいの人に影響を与えるのか?
価値的な視点・・・影響力はどれくらい大きいか、重いか?
スピーチ力=人生経験×想像力×表現力
4つのスキル
理解する力→相手の話を相手よりも理解する力
分析する力→ひとつのことを様々な視点から考える力
まとめる力→話す前に一度頭の中で内容や順番を整理する力
表現する力→どうやったら相手により効果的に伝わるか言葉を選ぶ力
メリット
論文・レポートが時間内に書けるようになった
物語やシナリオを描くときにアイディアに困らなくなった
企画発表やプレゼンの場で緊張しなくなった
面接の場で、緊張せずにアピールができるようになった
難しそうな話についていけるようになった
相手と上手く話せるようになりコミュニケーションが楽になった
ディベート力を養う為に
実際に行動してみたと仮定して、メリット・デメリットの2つを想像してみることです。
AかB/YESかNOで選べるテーマを設定してみて
両方のメリット・デメリットを考えてみて
メリット・デメリットを戦わせてみて
最後に納得いくほうを決めてみる
が大事になってきます。
どちらのディベートを楽しむのか
「リサーチ」重視型(米国型)-アカデミックディベート
「スピーチ」重視型(英国型)-即興(パーラ)ディベート
即興ディベートの流れ
テーマは、その場で決められる ※場合によっては、自分たちで決める
事前に準備時間が15分間程度与えられて、議論の戦略を組み立てる
あとは、即興で行う。試合は証拠資料を一切使わず、自分の言葉のみで論証する
その名の通り、全てが「即興」で行うディベートです。
第三者の意見や外部の情報には頼りません。
どれだけ自分の言葉のみで、自分の知識だけで、
表現力だけで聴いている人たちを説得できるかが求められます。
論理は不要か?
「スピーチが上手にできれば、ロジックは不要か?」
こんな質問をよく受けます。もちろん、NOです。
「論理」の捉え方がアカデミックディベートと違うだけです。
そもそもジャッジは論理で物事を考えて、試合の勝敗を判断しています。
この点は何ら変わりありません。
素晴らしいスピーチをしても、論理が破たんしていたらアウトです。
伝える技術PREP法
POINT(主張)
REASON(理由)
EXAMPLE(根拠)
POINT(結論)
聴く技術6角ロジック
CLAIM(主張) ←RESERVATION(反証)
↓ QUALIFIER(限定)
↓ WARRANT(論拠) ←BACKING(裏付け)
DATA(根拠)
お互い気持ちよく試合に取り組むためのルール
ルール1.スピーチは黙って聞く…『異議あり』/アドバイス禁止
ルール2.ディスト―ション-明らかなウソには厳しいペナルティ
ルール3.人格攻撃は禁止…議論の中身で判断をする
ルール4.論証責任-議論を提出したら、最後まで立証/反証する
ルール5.判断材料-原則、試合の中で提出された議論のみ
ルール6.沈黙は合意のサイン-反論がない=認めた
ルール7.フィアット-テーマは実行されたと仮定して議論をする
ルール8.連続スピーチ禁止-ひとりの選手が第一反駁と第二反駁を担当することはできない
ルール9.新しい議論禁止(ニューアーギュメント)の遅い反駁も禁止(レイトレスポンス)違い
トゥールミンモデルは、この6つで構成されている。
【根拠】:data:主張を支える理由・根拠
【主張】:Claim:根拠から展開されるひとつの主張
【論拠】:Warrant:根拠が主張を支えている理由
【裏付】:Backing:論拠が間違っていないことを示す根拠
【反証】:Rebuttal:反証可能性
【強度】:Qualifier:論理の強さ、定性的な正しさ
このような事を学ぶ講座です。