十字架と磔刑像
全般的にキリスト教を象徴、
宗派の違いに応じて、異なる十字架の形が
用いられる。
たとえばプロテスタントは、
復活したキリストの象徴として 装飾のない
十字架を採用している。
一方でカトリックは、磔刑像すなわち、
磔にされたキリスト像を伴う十字架を
キリストの犠牲の象徴として用いている。
十字架上のキリストの存在は
神の御業が、キリストの死と復活をもって
完結したのではなく、むしろ
進行中であることを象徴する。
カトリックの十字架のなかには基部に
骸骨が置かれているものもある。
骸骨はゴルゴタの丘
(一般的にカルヴァリオとよばれる)、
すなわちキリストが十字架に架けられた
「しゃれこうべ」とよばれている所を表す
十字架
昔から様々ないわれがありますが、
もっとも広く知られているのは、
キリスト教信仰の象徴です
十字架は人類を救うために
磔刑に処されたキリストの犠牲を意味する。
十字架の記号を描くこと自体が象徴的な意味、
つまり三位一体という意味を帯びることから、
司祭は典礼の際、十字を切って祝福を授ける。
空中で十字を切る際、垂直方向に線をひき、
続いて水平方向にひく。
時が経つと、様々な十字架の形が生みだされた。
それぞれに特有の象徴性があり、各団体や宗派は、
その目的に応じた形を採用するようになった。
たとえばマルタ十字は保護を象徴するので、
メリカの消防士の標章として用いられています
ラテン十字
長い支柱と短い梁からなり、
キリストが架けられた
十字架を象徴する。
初期キリスト教信徒は
これをおぞましいものと考え、
代わりに魚を用いたが、
次第にキリストのシンボルとして
受け入れられていった。
聖アンデレ十字
斜め十字としても知られる
このX形の十字架は、
聖アンデレが磔られた
十字架を表す。
強固な意志と忍耐の象徴で、
スコットランドとジャマイカの
国旗に用いられている。
聖ペテロ十字
頭を下にした姿勢で磔刑に処された
聖ペテ口にちなむこの十字架は、
キリスト教徒にとって
謙遜の象徴である。
しかし、近代になると悪魔主義的な
意味をもつようになり、
ラテン十字にこめられた象徴的意味を
愚弄するために用いられたりする。
聖アントニウス十字
ヘブライ語アルファベットの
最後の文字をギリシャ語に
変換してできた形で、タウナ字 (T字形十字) ともよばれる。
古代ローマ人は磔刑の際、
おおむねこの形の十字架を用いていた。
贖(あがな) いと福利を象徴する。
XP+字(クリスモン)
ギリシャ語 「キリスト」
の最初の2文字X (キー)とP(ロー)を
組みあわせたもの。
ローマ皇帝コンスタンティヌスが
紋章として採用した。
古代に遡るモノグラムで、
かつてはギリシャ神話の時の
神クロノスの象徴とされていた。
コプト十字
アンク
(上部に環がついた古代エジプトの十字架)
を起源とする十字で
聖マルコがエジプトに布教して以降、
当地の初期キリスト教信徒によって
用いられた。
後に変形して、
エチオピアのキリスト教徒の象徴。
ケルト十字
古くからある十字形で、
交差部が円で囲まれている。
この円を統一、 あるいは神の永遠の
愛の象徴とする説もあれば、
光輪とする説もある。
起源はアイルランドにキリスト教が
広まる以前。
ギリシャ十字
4本の腕木が同じ長さの十字。
ただちに判別可能で、 4世紀以降は、
キリスト教の象徴として広く用いられた。
福音(キリストの教え)が世界にあまねく
伝播したことを示す。
マルタ十字
ギリシャ十字に似ているが、
4本の腕木が燕尾状に広がっている。
突きでた8つの角は再生を象徴する。
名誉と保護を表し、さまざまな
キリスト教団体のシンボルとして
用いられている。
クローバー十字
ラテン十字から派生した形をとるが、
腕木の先端部にクローバーの
葉の形をした突起がついている。
3つの突起は三位一体を意味する。
起源となるドルイド
(古代ケルト宗教の聖職者) 十字では
三つ葉模様は大地 海 空を意味する。
ロシア正教会の十字
救済と永劫の罰との均衡を表す十字、
下部の横木は、 悔俊した罪人は天国へ、
そうでない罪人は地獄へ落ちることを
示している。
ユリアヌス十字
吟遊詩人の象徴。
4つのラテン十字を直角にあわせた形で、
それぞれのさす方向は世界の
4つの地域を示す。
伝道の十字架とよばれることもある。
教皇十字
ローマ教皇のみが用いる。
3本の横木は、教皇権がおよぶ3つの世界、
すなわち天国・地上・教会を表す。
教皇行脚の際、つねに先頭に掲げられる。
ロレーヌ十字
伝統的に同じ長さの2本の横木をもち、
紋章に用いられる。
カトリック教会では枢機卿を
示すものとされる。
ジャンヌ・ダルクが戦いに
持ちこんだことから、
後に自由フランス
(ナチス・ドイツに対する抵抗運動)
のシンボルとなった。
カマルグ十字
南フランスのカマルグ地方に由来する。
十字架 錨・ハートの3つの要素からなり、
それぞれが信仰・希望・慈愛
(または愛)を表す。
錨はカマルグ地方の漁師の
シンボルでもある。
錨十字
錨にくくりつけられ、
海に投げこまれたとされる
聖クレメンスにちなんで、
正確には聖クレメンス十字とよばれる。
人生という荒波のなかで
キリスト教徒をつなぎ止める信仰
という錨を象徴する。
聖ブリジッド十字
聖ブリジッドがケルト神話の女神に
起源をもつことを考えれば、
おそらくアイルランドにキリスト教が
広まる以前からあった十字形である。
このタイプの十字は、
聖燭節 (聖母の清めの祝日)のために
藁で作られ、繁栄と保護を象徴する。
洗礼十字
ギリシャ十字にXを重ねた
8本の腕木からなる十字形で、
8という数が再生を意味することから、
多くの場合、洗礼の象徴として
用いられる。
この数はまた、キリストが
エルサレムに入城し、
復活するまでの8日間を意味する。
上記のように十字架のマーク(シンボル)
一つでも、様々な意味が含まれています。
聖ペテロ十字のマークなどは
「悪魔崇拝」の儀式としてもつかわれたり
正しい認識で使われたり。
このようなシンボルにも陰陽の力で
「どちらに力の方向を使うのか」
という問題でもあります。
西洋は
「アーメン」
と十字を切りますが
東洋では
「合掌」
と手を合わせたりするところにも
神秘能力の方向があったりもします
このあたりが、密教でいうところの
「奥義」
だったり、、、
卍と逆さ卍、、、
九字(臨兵闘者皆陣裂在前)、、、
このあたりの深堀は、別の機会に
ここまで読み進めて下さった
あなたに
「合掌」のパワーが
身体中に染みわたりますように
ではでは
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